間接的

間接的とは直接的ではないこと。

言葉はわたしにとっては結構直接的で
むずかしい。
思いを伝えたり、誰かと分かり合うことは
難しい。
思いが強すぎたら真意は余計に伝わらず、
思いがなさすぎても何も伝わらない。

外側に出しすぎても、
内側に入りすぎても、
伝わらない。

生命と生命が共振するときって
どんなときだろう。

言葉がなくても、
何か響きあうときもある。

言葉を超えて、
良いも悪いも超えて、
ぜんぶの違いを超えて、

生命と生命が溶け合うときもある。

そんな瞬間に出会いたい。

身体への施術も最初の頃は
ほんとに直接的だった。

それしか知らないから。

何が正解かわからなかったけど、
自分の中で感じる違和感に付いていった。

身体の悪いところを何とかしようという
直接的に触れるアプローチから
離れるのがなかなか難しかった。

だんだん間接的に触れるという世界が
開かれていった。

ほんとに不思議な世界。

身体の治癒力が開かれていくのは
そういう何が何やらわからないような場所で
起こっているように思う。

できるだけ自分の意思を外して、
ニュートラルでいると、
身体は自由になれる。

そうして生きることも自由になれたら最高だと思う。